石上露子を語る集い
  【石上露子を語る集い】

地元・富田林町にお住まいで石上露子研究者である芝昇一様が主宰されて、寺内町の代表的旧家である杉山家に生まれた明治の明星派女流歌人・石上露子(本名 杉山孝)の研究サークル「石上露子を語る集い」が結成されています。同サークルは、石上露子の没後40周年を機に、平成11年(1999年)10月に発足し、大学の研究者などもメンバーに加わる本格的な「石上露子」研究の会員サークルとして、毎月1回、例会を開催され、会員には月刊会報「小板橋」も発行されています。会員数は50余名で、日本各地にお住まいです。平成15年(2003年)に生誕120周年を迎えた「石上露子」の歌人業績は年を追うごとに高く評価されるようになってきています。ご興味・ご関心のある方は、下記までご連絡下さい。

    
〒584−0033 大阪府富田林市富田林町11−8 芝昇一様方
             「石上露子を語る集い」事務局
    
            電話番号: 0721−23−2804番

芝昇一代表

2004年5月9日定期総会ご参加者 (旧杉山家住宅玄関前にて)
次回例会のご案内    
日時 会場
2007年3月11日(日)午後1時 テーマ: 石上露子 未発表短歌作品の解釈と鑑賞(二)(必携 中公文庫 「石上露子集」)
講師: 宮本正章氏(四天王寺国際佛教大学教授)、加藤寛一氏
司会進行: 芝昇一氏 (本会代表)
小手毬歌壇への出詠歌の合評
助言: 山内三千雄氏
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、
2007年2月11日(日)午後1時 テーマ: 石上露子 未発表短歌作品の解釈と鑑賞(一)(必携 中公文庫 「石上露子集」)
講師: 宮本正章氏(四天王寺国際佛教大学教授)、加藤寛一氏
司会進行: 芝昇一氏 (本会代表)
小手毬歌壇への出詠歌の合評
助言: 山内三千雄氏
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2007年1月14日(日)午前11時30分 テーマ: 新年会
会場: 朝日屋 (午後3時頃解散予定)
集合場所:時刻 午前11時30分 近鉄長野線滝谷不動駅改札前集合
2006年12月10日(日)午後1時 テーマ: 石上露子 「冬柏」 発表 短歌の解釈と鑑賞
昭和九年第六巻第五号「高師の海」九首 (必携 中公文庫 「石上露子集」)
講師: 宮本正章氏(四天王寺国際佛教大学教授)
助言: 加藤寛一氏
司会進行: 芝昇一氏 (本会代表)
小手毬歌壇への出詠歌の合評
助言: 山内三千雄氏
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2006年11月12日(日)午後1時 テーマ: 石上露子 「冬柏」 発表 短歌の解釈と鑑賞
昭和九年第六巻第一号「京に別る」十五首 (必携 中公文庫 「石上露子集」)
小手毬歌壇への出詠歌の合評
講師: 宮本正章氏(四天王寺国際佛教大学教授)
助言: 加藤寛一氏
司会進行: 芝昇一氏 (本会代表)
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2006年10月8日(日)午後2時 石上露子 心の軌跡 〜歌の世界をとりまく音の情景 初演〜
演奏: 河村典子(ヴァイオリン)、植田克己(ピアノ)、白土文雄(コントラバス)、左藤志穂(歌と語り)
第三中学校お母さんコーラス(女声合唱)
作曲: 仲丘零、構成演出: 大久保昌一良
主催: 富田林市文化振興事業団 オフィスN
会場: すばるホール 2階ホール (近鉄長野線・川西駅下車)
午後1時30分開場、午後2時開演
2006年9月10日(日)午後1時 テーマ: 石上露子 「冬柏」 発表 短歌の解釈と鑑賞
昭和九年第五巻第八号「京の夏」十六首 (必携 中公文庫 「石上露子集」)
小手毬歌壇への出詠歌の合評
講師: 宮本正章氏(四天王寺国際佛教大学教授)
助言: 加藤寛一氏
司会進行: 芝昇一氏 (本会代表)
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2006年7月9日(日)午後1時 テーマ: 石上露子 「冬柏」 発表 短歌の解釈と鑑賞
昭和九年第五巻第一号「秋の名残」十九首 (必携 中公文庫 「石上露子集」)
小手毬歌壇への出詠歌の合評
講師: 宮本正章氏(四天王寺国際佛教大学教授)
助言: 加藤寛一氏
司会進行: 芝昇一氏 (本会代表)
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2006年6月11日(日)午後1時 テーマ: 石上露子 「冬柏」 発表 短歌の解釈と鑑賞
昭和八年第四巻第六号「母と子」十九首 (必携 中公文庫 「石上露子集」)
小手毬歌壇への出詠歌の合評
講師: 宮本正章氏(四天王寺国際佛教大学教授)
助言: 加藤寛一氏
司会進行: 芝昇一氏 (本会代表)
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2006年4月9日(日)午後1時 テーマ: 石上露子 「冬柏」 発表 短歌の解釈と鑑賞
昭和八年第四巻第四号「京の片蔭」十七首 (必携 中公文庫 「石上露子集」)
四月小手毬歌壇への出詠歌の合評
講師: 宮本正章氏(四天王寺国際佛教大学教授)
助言: 加藤寛一氏
司会進行: 芝昇一氏 (本会代表)
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2006年3月12日(日)午後1時 テーマ: 石上露子 「冬柏」 発表 短歌の解釈と鑑賞
与謝野寛先生満六十回誕辰に二首
昭和八年第四巻第三号「またの春」 (必携 中公文庫 「石上露子集」)
講師: 宮本正章氏(四天王寺国際佛教大学教授)
助言: 加藤寛一氏
司会進行: 芝昇一氏 (本会代表)
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2006年2月12日(日)午後1時 テーマ: 石上露子 「冬柏」 発表 短歌の解釈と鑑賞
昭和七年第三巻第十二号「洛外遊草」 十九首 (必携 中公文庫 「石上露子集」)
講師: 宮本正章氏(四天王寺国際佛教大学教授)
助言: 加藤寛一氏
司会進行: 芝昇一氏 (本会代表)
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2006年1月23日(月)〜24(火) テーマ: 新年会 (1泊2日)
加賀温泉郷 山中温泉 山中グランドホテル
2005年12月11日(日)午後1時 テーマ: 石上露子 「冬柏」 発表 短歌の解釈と鑑賞
昭和七年第三巻第七号「忘れ草」 十五首 (必携 中公文庫 「石上露子集」)
講師: 宮本正章氏(四天王寺国際佛教大学教授)
助言: 加藤寛一氏
司会進行: 芝昇一氏 (本会代表)
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2005年11月13日(日)午後1時 テーマ: 石上露子 「冬柏」 発表 短歌の解釈と鑑賞
昭和七年第三巻第六号「行く春」 十八首 (必携 中公文庫 「石上露子集」)
講師: 宮本正章氏(四天王寺国際佛教大学教授)
助言: 加藤寛一氏
司会進行: 芝昇一氏 (本会代表)
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2005年10月9日(日)午後1時 テーマ: 石上露子が世に出るまでの経緯
講師: 芝昇一氏 (本会代表)
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2005年9月11日(日)午後1時 テーマ: 石上露子 「冬柏」 発表 短歌の解釈と鑑賞
     「石上露子集」 (中公文庫、46〜48頁) (必携 「石上露子集」)
昭和七年第三巻第五号「心の跡」 十六首
指導・助言: 加藤寛一氏
司会進行: 芝昇一氏 (本会代表)
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2005年7月10日(日)午後1時 テーマ: 石上露子 「冬柏」 発表 短歌の解釈と鑑賞
     「石上露子集」 (中公文庫、46〜48頁) (必携 「石上露子集」)
昭和七年第三巻第四号「京の二月」 十七首
指導・助言: 加藤寛一氏
司会進行: 芝昇一氏 (本会代表)
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2005年6月12日(日)午後1時 テーマ: 石上露子 「冬柏」 発表 短歌の解釈と鑑賞
     「石上露子集」 (中公文庫、46〜48頁) (必携 「石上露子集」)
昭和七年第三巻第二号「春立つ日」 十九首
指導・助言: 加藤寛一氏
司会進行: 芝昇一氏 (本会代表)
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2005年5月12日(木) 午前11時20分 第7回 5月定期総会
 河内長野荘 (電話 0721-62-6666, 近鉄長野線・河内長野駅下車、徒歩約10分)
 (注) 近鉄長野線 河内長野駅改札口前、送迎バス有り
     当日会費 4千円、    申込先: 5月5日迄に会事務局 芝様まで
2005年4月10日(日)午後1時 テーマ: 石上露子 「冬柏」 発表 短歌の解釈と鑑賞
     「石上露子集」 (中公文庫、46〜48頁) (必携 「石上露子集」)
昭和七年第三巻第二号「春立つ日」 十九首
指導・助言: 加藤寛一氏
司会進行: 芝昇一氏 (本会代表)
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2005年3月13日(日)午後1時 テーマ: 石上露子 「冬柏」 発表 短歌の解釈と鑑賞
     「石上露子集」 (中公文庫、46〜48頁) (必携 「石上露子集」)
昭和六年第二巻第十号「浮舟」前回(2月)の続き
指導・助言: 加藤寛一氏
司会進行: 芝昇一氏 (本会代表)
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2005年2月13日(日) 午後1時 テーマ: 石上露子 「冬柏」 発表 短歌の解釈と鑑賞
     「石上露子集」 (中公文庫、46〜48頁) (必携 「石上露子集」)
昭和六年第二巻第十号「浮舟」十九首より
指導・助言: 加藤寛一氏
司会進行: 芝昇一氏 (本会代表)
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2005年1月12日(水) 午前11時 新年例会
集合時間・場所: 午前11時 近鉄奈良駅(改札口)
会場: 政府登録国際観光旅館 遊景の宿 平城 (奈良市川上町728、電話074−23−5255)
参加費: 5500円 (申込締切 2004年12月25日、詳しくは事務局 芝様までお問い合わせ下さい。)
2004年12月12日(日) 午後1時 テーマ: 師走短歌実作研修会
助言: 加藤寛一氏
講師: 芝昇一氏 (本会代表)
富田林市立中央公民館 別館講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2004年11月14日(日) 午後1時 第一部 テーマ: 「冬柏」 昭和六年第二巻第九号 10月例会で未習の短歌
     「石上露子集」 (中公文庫、46〜48頁) (必携 「石上露子集」)
指導・助言: 加藤寛一氏
         村上悦也氏 (関西啄木懇話会会長、本会会員)
講師: 芝昇一氏 (本会代表)
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2004年10月10日(日) 午後1時 第一部 テーマ: 「冬柏」 昭和六年第二巻第九号 京の家 より十首
     「石上露子集」 (中公文庫、46〜48頁) (必携 「石上露子集」)
指導・助言: 加藤寛一氏
         村上悦也氏 (関西啄木懇話会会長、本会会員)
講師: 芝昇一氏 (本会代表)
新しい富田林をめざす 「次期総合計画」 策定に向けての寄稿 (芝昇一代表)
富田林郡役所跡
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2004年9月12日(日) 午後1時 テーマ: 父団郎と露子(四) 富田林寺内町と天誅組の変
講師: 芝昇一氏 (本会代表)
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2004年7月11日(日) 午後1時 第一部 テーマ: 石川啄木の生涯・雑感(書誌など)
講師: 村上悦也氏 (関西啄木懇話会会長、本会会員)
第二部 テーマ: 父団郎と露子(三) 安政の大獄、桜田門外の変と富田林への影響
講師: 芝昇一氏 (本会代表)
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2004年6月13日(日) 午後1時 第一部 テーマ: 自由歌題による短歌合評 (司会 芝昇一、本会代表)
第二部 テーマ: 鉄幹と徳山 講師: 山森美津子氏 (本会会員)

第三部 テーマ: 父団郎と露子(二) 嘉永・安政年間の富田林と杉山家
講師 芝昇一(本会代表)
富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2004年5月9日(日) 正午 第6回 定期総会
富田林と吉田松陰 (嘉永6年2月・3月)(芝昇一氏講演)
富田林市立寺内町センター (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩10分)
2004年4月11日(日) 午後1時 テーマ: 山盟は在りと雖も−離婚が生んだ純愛詩
      『二つの釵頭鳳(さいとうほう)』
講師: 加藤貫一氏(本会会員)

富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2004年3月14日(日) 午後1時 テーマ: 鉄幹の妻 林龍野と正富汪洋
講師: 四天王寺国際仏教大学教授 宮本正章氏

富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2004年2月8日(日)
   午後12時30分ー午後4時30分
石上露子歌碑建立記念の集い (入場無料)
富田林市立公会堂
第一部 講演 「石上露子の愛と思想」  講師 碓田のぼる氏
第二部 富田林の生んだ石上露子を歌う 
      元大阪芸術大学演奏学科教授 テノール 中納俊夫氏
      ピアノ伴奏 大阪芸術大学講師 ピアニスト 正木優子氏
      曲目 「小板橋」   作詩 石上露子 作曲 千秋次郎
          「河内秋詠」 作詩 石上露子 千秋次郎
第三部 鼎談 石上露子  作家・歌人 碓田のぼる氏
                 四天王寺国際仏教大学教授 宮本正章氏
                 石上露子を語る集い代表   芝昇一氏
2004年1月11日(日) 正午より 「新年の集い」 (会費制・要事前予約)
富田林市立寺内町センター (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩10分)
2003年12月14日(日) 午後1時 テーマ: 短歌実作研修会 
講師: 未定

富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2003年11月9日(日) 午後1時 テーマ: 石上露子の生涯(3) (9月,10月に引き続き、祖父母について)
講師: 芝 昇一氏

富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2003年10月12日(日) 午後1時 テーマ: 石上露子の生涯 (前回9月に引き続き、祖父母について)
講師: 芝昇一氏

富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2003年9月14日(日) 午後1時 テーマ: 石上露子の生涯 (祖父母について)
講師: 芝昇一氏

富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2003年7月13日(日) 午後1時 テーマ: 蘇る新堂廃寺
講師: 富田林市文化財保護課課長補佐 文化財係長

富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2003年6月8日(日) 午後1時 石上露子歌碑除幕式 式典
富田林市立本町公園 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2003年5月11日(日) 午後1時 テーマ: 短歌実作研修
講師: 宮本正章氏 (本会員、四天王寺仏教大学)

富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2003年4月6日(日) 正午 テーマ: 西村しげ子氏を囲んで
猿沢荘 (奈良 猿沢池畔)
2003年3月9日(日) 午後1時 テーマ: 石上露子の生涯とその周辺 (3) 石山合戦と富田林 ほか
講師: 芝昇一氏 (本会員)

富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2003年2月9日(日) 午後1時 テーマ: 「明星」明治三十七年辰歳九号 六首の鑑賞と解説 ほか
講師: 宮本正章氏(四天王寺国際仏教大学教授)

富田林市立中央公民館 講座室 (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩約5分)
2003年1月19日(日) 正午 「新年の集い」 (会費制・要事前予約)
富田林市立寺内町センター (近鉄長野線・富田林駅下車、徒歩10分)
       
石上露子生誕120周年記念歌碑建立

地元ゆかりの富田林・寺内町に生誕120周年記念事業として、「石上露子を語る集い」が中心となって募金活動を行いながら記念歌碑建立が進められました。明治15年(1882年)6月11日が誕生日であることにちなんで、2003年6月8日(日)に富田林市・本町公園内で関係者により記念碑除幕式が執り行われました。
歌碑に刻まれた詠歌の時代背景については、2003年6月号会報の同会代表・芝昇一様の解説文を以下に引用させて頂きました。
(解説)

     みいくさにこよひ誰が死ぬさびしみと髪ふく風の行方見まもる   石上露子

日露戦争が遼東半島の金州、南山で激戦が続いて多くの戦死者が続出しているとき、その遺族の身の上を按じ、国の行末に言い知れぬ不安をいだいた作者はその思いを三十一音に託して発表した。明治三十七年七月号の「明星」所載の夕ちどり作「あこがれ」の五首の第二作目の詠歌である。新誌社の社友であり、評論家で歌人で弁護士である平出修はこの歌に感動した。平出彬著「平出修伝」春秋社刊に次のように記されている。

戦争を謡うて、斯の如く真摯に斯の如く悽愴なるもの、他に其此を見ざる処我はほこりかに世に示して文学の本旨なるものを説明して見たい「夕ちどり」とは河内富田林在住の「石上露子」の雅号である。修はこの関西女流作家に頭の下がる思いであった。際物ではない、真正の戦争詩をここに発見した。修は嬉しかった。

また、昨秋刊行された松本和男編著「諭集石上露子」(中央公論事業出版刊)の巻頭に、家永三郎教授の左のような言葉が記されている。

石上露子は明治三十六年十月「明星」に登場、同四十一年一月までに、詩一篇、短歌八十首、美文五篇を発表して流星のようにその姿を消した。しかし、「作家にとって重要なのは作品の質であって量ではない。片々たる方丈記の一小冊子だけで鴨長明が日本文芸史上に不朽の地位を確保されるとするならば、石上露子の歴史的意義は、その活動の外延的な狭さによって過小評価されてはならない。」と。

この短歌は下句の「髪ふく風の行方見まもる」が人によって解釈の分かれるところであろう。髪ふく風は譬喩(ひゆ)である。髪ふく風に託し、国運を賭して戦っている国の行末を按じ詠者の気持ちが惻惻として伝わってくる。

意訳
戦争のために今日も罪もない多くの人命が失われてゆく、なんという理不尽なことであろう、戦死していく人達の親を、妻を、子を思い、又国の行末を思い見るとき言い知れぬ深い不安とかなしみ、さびしさに、おそわれる。

「石上露子を語る集い」代表 芝昇一記 (2003年6月号会報より引用)

石上露子を偲ぶ着物展」(特別公開は終了しました)
2003年6月4日(水)から29日(日)まで、寺内町センターで石上露子生誕120周年を記念して、「石上露子を偲ぶ着物展」が開催され、生前に着用していた幻の訪問着3点が特別展示・公開されました。また、6月15日(日)午前11時と午後3時の2回、地元のお住まいで「石上露子を語る集い」代表・芝昇一様による着物の解説も行われました。(注: 寺内町ご訪問者及び富田林市社会教育部文化財保護課より情報提供を頂きました。厚く御礼申し上げます。)
富田林と吉田松陰 (嘉永6年2月・3月) (2004年5月9日、第6回定時総会・芝昇一代表講演録)

嘉永・安政年間の富田林と杉山家 (2004年7月13日、6月例会・芝昇一代表講演録)

安政の大獄、桜田門外の変と富田林への影響(2004年7月11日、7月例会・芝昇一代表講演録)

富田林寺内町と天誅組の変(2004年9月12日、9月例会・芝昇一代表講演録)

「石上露子集」(松村緑編、中公文庫版)復刻版限定販売

2004年8月から石上露子生誕地である地元・富田林市の芦田書店で限定(増刷)販売されています。(1冊 540円)
中古書店でもこれまでなかなか手に入らなかった方には絶好の機会ですので、芦田書店までお問合せ下さい。
(〒584-0094 大阪府富田林市本町13番14号、電話:0721-23-2816番)
「石上露子資料館(仮称)」開設に向けて

石上露子研究の第一人者・松本和男氏から、「石上露子を語る集い」主宰者である芝昇一氏の手元に寄贈された約1500冊にのぼる関連文献のリストを芝昇一様のご好意により本ホームページ内でご紹介させて頂けることになりました。 

芝昇一氏は、富田林寺内町に生まれ育った「石上露子」の歌人業績を広く多くの方々に知って頂ける様、「石上露子資料館(仮称)」の開設を唱えておられます。現在の寺内町センターを2006年4月を目標に移転・新築する計画が持ち上がっており、この機会に石上露子の生家である重要文化財・(旧)杉山家住宅の向かいに位置する、現・寺内町センターの建物を新たに「石上露子資料館(仮称)」として開館実現できるように地元自治体など関係先と熱心な調整を進めておられます。 尚、「石上露子資料館(仮称)」が将来、開設された場合にはこれら寄贈書籍を蔵書の一部として来館者が閲覧できるようにと希望されています。
石上露子関連文献リスト(松本和男氏寄贈・芝昇一氏保管所蔵

富田林寺内町に関する写真や資料をお持ちでしたら、是非ご連絡をお願いします。
ホームページへのご意見・ご感想をお待ちしています。

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Copyright 2002 by Naoya Okutani , edited in Japan